2017
08.02

その他

久しぶりに、どうしても観たい映画があって映画館に行った。

『ファウンダー』。レイ・クロックとマクドナルドの物語だ。

 

最初に字幕が入る。「これは実話にもとづいた物語である」

 

確かに、10年近く前に読んだレイ・クロックの本『成功はゴミ箱の中に』で書かれていた話と、マクドナルド兄弟側からの視点を組み合わせた内容だった。

映画の中でレイ・クロックは語る。

「こう思っているね。52歳のミルクシェイクマシンのセールスマンが、50州に1600店舗のチェーンを作り、海外5カ国で7億ドル近く売り上げた理由は?

答えは1つ。“根気”だ。

世の中に“根気”に勝るものはない。“才能”があっても、成功できない者はごろごろしている。“天才”も報われないのが世の常だ。“学歴”も賢さを伴うとは限らない。

“根気”と“信念”があれば無敵だ」

確かに、ビジネスは”信念”の持てるものを”根気”でやり抜くことだと強く共感する。

“信念の持てるもの” とは、もし、そのビジネスが失敗したら、無一文どころか借金まみれになって妻子を巻き込んで路頭に迷うかもしれないが、それでもこれに賭ける!と思えるレベルのビジネスか?ということ。

“根気でやり抜く”とは、まさしく成功するまで根性でやり抜くこと。起業において「あともう少しのところで達成だった」は失敗と同じ。0点か100点の世界。

全力で頑張っても達成しそうにない時のために予備策を用意し、それでもダメなら、最終手段として適法ギリギリのウルトラCまでをも用意しておいて、必ず到達しなければならない。

 

しかし、この映画で最も共感した、というか、脚本家か監督が素晴らしく表現してくれていたのは、”本質” をつかむことの重要性だと思う。

“そのビジネスの本質”、もっと解りやすく言えば “そのビジネスのキモ” に気づいていないうちは、どれだけ一生懸命に頑張ってもうまくいかない。

それなのに、”そのビジネスのキモ” に気づいたとたん、すべてがうまく回り始める。この教訓が何度かうまく描かれていた。

 

その他にも、示唆に富むシーンはいくつもあった。

店が成功し始めるきっかけは長の抜擢だった。誠実で前向きで妻からも信頼されており、やる気に満ち溢れた者を店長に抜擢することで成功し始める。以後、人を探し続けることで急速に拡大する。

レイ・クロックが閉店後に自分で店の外を掃除するシーン、一枚の写真で未来を見抜くシーン、直観にしたがって即座に車を走らせるシーン、レイが成功者の風体に変わっていくのは、ゆったりした淡い色のスーツから、細身で体にフィットした濃紺のスーツに変わっていくことで表現されている等々、事実に基づくとは言え、脚本家、監督の起業家センスに関心させられる。

 

それにしても、レイ・クロックが片田舎のハンバーガー屋に目をつけたのは、今の私と同じ年齢、52歳の時。

「そりゃー今から60年以上も昔だったら、あらゆる分野でビジネスチャンスがあっただろう」、なんて言うのは簡単だが、反面、昔に比べて今の方が優位な点もそれ以上に多いかもしれない。

とにかく、とっても熱くなれる映画だった。