昨夜、民間宇宙旅行企業 ヴァージン・ギャラクティックが、創業者であるリチャード・ブランソンを乗せて宇宙旅行へ飛び立った。
その模様は日本時間 23時30分からライブ中継され、往復で1時間強。無重力状態で遊べるのはわずか数分間だったが、社員6人を乗せて無事生還した。おかげで本日寝不足。
リチャードは無重力になりながら地上の子どもたちに語った
私は子どものころ、星を見上げて夢を抱いた。
大人になった今、宇宙船に乗っている。私たちにこんなことができるなら、君たちには何ができるか想像してみてほしい
宇宙旅行の定義
米連邦航空局の定義では、「宇宙」は地球から高度80kmを超えたところから始まるとされ、今回の旅は、高度85kmの宇宙空間に到達してすぐに落下帰還するものだった。
地球を、いわゆる “青い球” として見ることのできる国際宇宙ステーションは高度408kmなので、今回の85kmでは、まだまだ超高度まで飛べる飛行機に近い。
宇宙滞在はわずか数分間なので、実際は「宇宙旅行」というより「宇宙体験」に近いのかもしれない。しかし、驚くべきは、米連邦航空局から一般客を対象にした商業許可をすでに取得していることだ。そういう意味で、この日が「宇宙旅行時代の始まりの日」といえる。
20年前の夢リストに「2020年妻と宇宙旅行に行く」と書いていた
すっかり忘れていたが、今回のライブ中継でふと思い出して、昔に書いた夢リストを見直してみると、「2020年妻と宇宙旅行に行く」と書いてあった。
実際に、この宇宙旅行はすでに売り出されており、旅行代金は1人25万ドル(2,700万円)だ。現在は申込みを受け付けていないが、すでに600人が入金済で予約を済ませている。
彼の夢は「計画」だった、俺の夢は「夢」だった
2名で6000万円ほどで行けたのに、その600人のリストに私が入っていないのはなぜか。
それは、夢に対して本気じゃなかったからだろう。
20年前の夢リストだ。いつ宇宙へ行けるのかと、調べ続けていたわけじゃない
行けたらいいな、成れればいいな は、単なる夢だ。
夢は実現しない。夢を計画にしたときに実現の可能性を帯びる。
ここからの展開は加速度的に速くなる
1週間後の7/20にAmazon創業者のジェフ・ベゾスが、自社のブルーオリジンに乗って100km地点の大気圏外の宇宙空間に行く。
テスラ創業者のイーロン・マスク率いるSpaceX社は、年末に408kmにある宇宙ステーションへ一般人を送り込む。
前澤氏がSpaceX社から買った月の周回旅行(月まで38万km)が、2023年に予定されている。
コンピュータの世界にムーアの法則というものがある。
「集積回路の能力は18ヶ月で2倍の速さになる」というもの。
ムーアの法則は、集積回路に留まらず、地球全体に適用されるだろう。
そして、あっという間に、自動運転の車が走り回り、ハイパーループもニューラリンクも実用化され、AIがホワイトカラーのルーチンワークを行い、火星に基地が作られるのだろう。
P.S
ところで、妻に「おいおい、ヴァージンの創業者が宇宙旅行に出てんで! ほんでさぁ、実は20年前の夢リストに、お前と二人で宇宙旅行に行くって書いてあったんよ。もしかしたら来年くらい行ってたかもなぁ」と伝えたら、速攻で
「私は宇宙には行かへんで」と。
・・・予約せんで良かった。