昭和のパ・リーグを知っている人で、今のパを想像できた人は 99.9%いないだろう。
メジャーから帰国して日ハムに入団する際、「これからはメジャーではない。セ・リーグでもない。パ・リーグです!」と語り、あらゆる手を使って実現させようとした。
そして、たった1年ですべてを変えた。それくらいワクワクさせる人。
新庄剛志の日本ハムファイターズ監督就任会見。終始面白かった。
ビッグボスだから襟が高い? にくいほどセンスあるなぁ。めちゃ面白い。
来シーズン、選手全員を1回は1軍のグランドに立たせる!と宣言
「僕と一緒に戦っていく選手全員を1回はあの大歓声の1軍のグランドに立たせることを約束します」と宣言。
【新庄語録】
努力は一生。 本番は一回。 チャンスは一瞬。
会見でも語っていたが「何人かスター選手を作る」という思いを実現するために、まさしく、一瞬のチャンスを全員に与え、「それをものにした選手こそスターに育て上げる第一歩になる」と語った。
色々なポテンシャルの引き出し方はあるが、期待や責任、あらゆるものを背負いながら、既成概念にとらわれない大胆、かつ、具体的で効果的な戦略。 面白すぎる。
以前にも紹介したが、新庄の著書『わいたこら。』は一読の価値がある。
表面的には調子のりのパフォーマーに見えるが、実際は、戦略家であり努力家の人だ。
貧しい家庭環境に育ち、成功の裏で知人に20億円を奪われるなど波乱万丈の人生でありながら、「それがあったからこそ」のように、常に試練を機に人生が良い方向に流れ進んでゆく。
それは新庄の人柄によるものだと思う。
新庄の人柄は、(誠実 + 努力 + 理論) × 笑い
手前味噌っぽいが、自社の考え方と非常に近い。
「誠実素直、前向行動、勉強熱心」をベースに、ビジネスに「笑い」を取り込む。
「笑い」を掛け算にしているのは、それが人生におけるレバレッジだから
好かれ尊敬される孫正義と、嫌われ疎まれる三木谷氏の違い。
イーロン・マスクとザッカーバーグの違い。
この話をすると長くなるので、このへんにしておいて・・・
Youtubeなどでも観れるが、新庄の野球論はとても論理的で、それを形にするための努力を裏で積み重ねている。
「人々に魅せるパフォーマンス」という面では、カッコつけとかビッグマウス的な人に見えるが、実際は、かなり論理的に考え抜いて、それに伴う人一倍の努力を積み上げ(裏で)、笑いを交えて楽観的に行動している。
新庄語録
やっぱり、明るく行動したほうがいい。
絶対にいいことが起きる。
楽しめばきっと成功する。苦しそうにやっているヤツには運が来ない。
楽しんでいるヤツには運が来る。計算しまくってから、
今、思いついたかのように鮮やかにやってみせる。
それが新庄流だ。現役だった頃、練習しているのを見られたくなくて、
みんなが来る前に練習して、そのあと家に帰って
オシャレして試合ギリギリに車で乗り付ける姿を
ファンや記者にみせるようにしてた。
毎日練習してたよ。本当はね。努力は一生。 本番は一回。 チャンスは一瞬。