昨夜は変な夢を見た

私はモトクロス型の50ccバイクにまたがり、夜のニューヨークを走っている。
明るいメイン通りでなく、ブロンクスのような危険な匂いのする夜のダウンタウンだ。

ふと、「そうだ、NYのダウンタウンだから、アフロヘアでソウルを踊ってるような昔っぽいディスコに行ってみよう」と思って、スマホのマップ上で”Disco”と検索した。

マップを見てバイクを走らせたが、途中で道が分からなくなり立ち止まってスマホを見直した。

NYPD call ボタン

ふと気づくと、マップ上に「NYPD call」というボタンがあり、どうやらこれをタップするとパトカーがやってきて目的地まで先導してくれるらしい。

ボタンを押したら、画面上に先導してくれるパトカーのナンバーが表示された。その、ほんの数秒後に、後ろから短いサイレン音が「ウィッ」と聞こえ、私の横をNYPDのパトカーが通り過ぎていった。ナンバーを見るとそれだった。

赤信号を無視

慌ててそのパトカーの後ろについていったが、パトカーは赤信号を無視して左折した。

先導してくれているのだろうけど、信号無視してついていったら捕まるかも?と思いながらも、流れで同じように左折した。そして、ほんのすぐ先を右折してパトカーは止まった。

私が追いつくと、警察官は左側の高さ10mほどのレンガ壁のビルの屋上を指さし「It is Disco」と言った。

レンガビルの屋上看板

見上げると、レンガビルの屋上に白い電光看板で「Disco Co.Ltd」と書いてある。

しかし、すぐに思った。「これは踊りのディスコでなく、日本の半導体メーカー ディスコ社の海外工場やん」と。「Disco」と検索して最初に出てきたものをクリックしたから、間違ったんだなと思った。

燕尾服を着たアリのイラストアイコン

そう思いながらスマホ画面を見ると、少し下に「Night Club」と表示され、イラストで、アリが燕尾服を着て頭上のシルクハットを小粋に片手でつまんでいるアイコンがあった。

最初から、こっちを選択したら良かったんだなと思った。

警官に「ごめんなさい。こっちに連れて行って」と英語で言おうと思いながら、イラストをタップしたが、電波が0本~1本を行ったり来たりでなかなか検索画面が現れない。しばし警官と顔を合わせて苦笑い。

NYのナイトクラブって危ないかも

そうこうしているうちに、心のなかで「いや、NYダウンタウンのナイトクラブ?考えたら、めっちゃ危なそうやな」と思い始め、これはホテルに戻ったほうが良いなと思い、せっかく先導してくれたガタイのいいNYの警官に何て言おうか・・・

と考えているうちに、目が覚めた。
夜中の2時だったが、面白いからスマホでメモった。

夢の中の出来事に不思議はない。それが不思議だ。

誰もが経験あると思うが、夢の時間軸はめちゃくちゃ都合よく編集されている。

まるで、Youtuberが動画編集をするように、長いストーリーにハサミをバンバン入れて、あきることなくテンポよく観せて(夢の中では実体験させて)くれる。

マップ上の「NYPD call」ボタンをタップするだけで、パトカーが目的地まで先導案内してくれるなんて、想像もしたことないようなものが出てきてもまったく不思議には感じていない。

しかも、夢の中では、実体験そのものなのだ。

夢って、ほんと面白いね。

 

でも、なぜ今夜、こんな夢を観たのかはわかる

実は、寝る1~2時間ほど前に、Spotifyで「Disco 80年代」と検索し、昔のディスコミュージックを何曲も聞いていたのだ。

さらにYoutubeで、映画「ジョーカー」の撮影ロケで舞台裏の動画を観ていたのだ。

その街並みが、まさに夢で観た、ゴミの舞うニューヨークの小汚いダウンタウンだった。

携帯の電波が届かないのは、その前日に行ったゴルフでのワンシーンだろう。

一緒にまわった人が、ラウンド中なかなか電波が入らず0~1本を行ったり来たりみたいな状態だった。きっと、それだろう。

もしかして・・・今夜観たい夢を自分で決められる?

あまりにも、寝る数時間前の出来事に関連していたので、もしかして、ストーリーまでは決められないにしても、大きな方向付けはできるのかもしれない。そう思った。

もちろん、今までも意図的に試したことはあるが、あまり上手くいった経験がない。

・・・でも。本当は観てたんじゃないだろうか?ただ覚えてないだけで。

実は観てたのに、目覚めた瞬間に忘れてしまう。多くは、夢を観た事さえ忘れてる。

今夜観る夢を選べたら、どれほど楽しいだろうか

たとえば、宇宙関連の映画や、ロケットに乗る映像なんかをみてから寝れば、宇宙の夢を観る可能性が高くなるかもしれない。

まだ、夜中の2時だ。観たい夢を念じて観ようと思った。

もちろん、観たい夢は「宇宙」。んなワケないわな。

俺の周りにエロい金髪の美女たちが近寄ってくる。私のまわりをビキニガールたちが取り囲んで微笑んでいる。私も、ストローでマイタイをすすりながら、にんまりと微笑み返す。

・・・念じた。強く、強く。ものスゴく強く。

朝目覚めたら、久しぶりに、枕に小さくヨダレがついてた。

私は、夢を観れたのだろうか。