以前にも、2020年4月に「DeepL翻訳がすごい」で、その翻訳精度を検証して掲載したが、昨年末に公式のDeepL Chrome拡張が登場して、これがまた凄いなと。

Chromeブラウザ上に表示されるものなら何でも簡単に翻訳

これまでのようにDeepLサイトにコピペして翻訳する必要もなく、英語のWEBサイトでもTwitterでもChatでもChromeブラウザ上に表示されているものなら簡単に翻訳表示できる。

興味のある方はさっそくDeepL Chrome拡張(ベータ版)を追加されることをお勧めする。

さらに凄いのが、近々、ページ翻訳機能も追加されることだ

Google翻訳のChrome拡張版には既にページ翻訳があったし、それを多用していたが、何せ翻訳精度が微妙で、結構、頭のなかで意図を組み替える必要があった。

しかし、DeepLの精度でページ翻訳ができるようになると、おそらくほぼ違和感なく、日本のWEBページ、日本人からのメールのように感じられるレベルになるだろう。

さらにさらに決定的に凄いのが、入力も即時翻訳できること

たとえば、Gmailで普通に日本語でメールを書いても、横に表示されるDeeplアイコンをクリックするだけで、英語でも中国語でも、即時、DeepLの精度で外国語に自動変換してくれる。

ここまで下準備できれば、もう、リアルタイム音声会話は現実になる。(ポケトークのようなレベルでなく、実用的な同時通訳者レベルで)

“翻訳が便利になるね”ではない。日本の子供達の未来が明るくなる話だ

日本の未来(特に小さな子供たちの未来)を考えたとき、20年30年後の日本がどうなって行くのか、どういう準備をしておくべきか、というのがある程度見えていると思う。

日本の子供たちに必要なのは「2つの言語」

一つ目は言葉としての言語。つまり「英語」(中国語ではない)
二つ目はサイバー言語。つまり「プログラミング言語」だ。

「英語」について

中国人が多かろうがインド人が多かろうがグローバル層は英語だ。

また、英会話(聞く、話す)よりも英読解(読む、書く)が重要だと思う。そういう意味では、日本企業の好きなTOEIC力よりも英検力の方が重要だろう。

「プログラミング言語」について

職業としてプログラマーになれ、と言っているわけではない。

プログラミング言語は、現代の「営業力」と匹敵するくらい、その力量によって収入や就職格差に影響するスキルとなる。Excelスキルと同程度に将来は言語スキルが求められる。

習得すべき言語は、今主流のPythonやC,Java,PHP・・・それこそ何でもいい。一つを習得すれば、他の言語をマスターするのにそれほど苦労する事はないから。

なぜ「2つの言語」が必要なのか

(あくまでも個人的な見解として)簡単に言えば、日本はもう後退しかないからだ。

日本の人口は減少し、GDPは下がり、賃金も生産性も向上していない。
逆に世界の人口は増加し、GDPは上がり、賃金も生産性も向上している。

つまり、インフレ(ーション)にもならない、デフレ(ーション)にもならない、スタグフレーション(物価上昇&景気後退)になるのが確定している、と個人的に確信しているからだ。

来年とか5年後では実感があまりない。だから、日本社会は “ゆでガエル” になる。

正直、私も含めて昭和のジジイたちは、茹で上がる前に人生を終えるから困らない。

だから。
若者や子供たちは、困らない人たちの “ノンビリ政策” に任せておいてはいけない。自分で未来の昇りエレベータの場所を確認し、準備しておかなければならないのだと思う。

物価の上がらない日本に住み、物価の高い海外の仕事をする

逆手にとって、スタグフレーションを “良いこと” として利用するのが最善策だろう。

メタバースかどうかわからないが、未来はテレワークを越えて場所も言語も関係なくなる。

「テレワーク = 通勤がなく家で仕事できる」なんて言っている場合ではない

テレワークとは、つまりアウトソーシングになるということ。当然ながら正社員は減少し、その時点で最適な能力のある人だけが働く社会ということだ。

社員に対しては情緒的な愛もありその家族までを想像するが、はたして外注先に対して同じ感情を抱けるだろうか?。テレワークとはそういう社会のことだ。

あと、日本は、世界から見れば物価の安い国になっているので、観光・サービス系はある程度良いだろう。

これまで、日本人がアジアに行って「何でも安いねぇ」と、少し下に見ていたように、すでに日本は海外からそう見られている。

できれば、子供たちを昇りエスカレータに乗せてあげてはどうか

未来を生き抜く子供たちには、メタバース的な社会に適応できる「2つの言語」を習得させ、昇りエスカレータに乗せてあげることが大切だろう。

もちろん、勉学にスポーツに芸術に、得意を伸ばしてあげるのは良いことですよ!
・・・他人に当たり障りなく言っておくならね。

話はもどるが、だから DeepL Chrome拡張がビッグニュースに見えるのだ。

上画像のように、DeepLのサイトにはそのビジョンが書かれている。

DeepLが目指すのは、ニューラルネットワークを使って、
人間の可能性を押し広げ、言葉の壁を取り払い、
異文化理解を促進することです。

そういうことだ。

話が長くなるのでこのへんでアディオス。