ブレークスルーしたAI Chat「ChatGPT」が凄い。
https://chat.openai.com にアクセスし、Sing up(無料)してぜひ試して欲しい。
対話するように自然言語での質問やちょとした相談なんかを入力してみよう
色々なことを聞いてみるのが面白い。例えば・・・
- モテモテになるにはどうしたら良い?
- 男同士の友情に感動できる映画を教えて。ただしNetflixで観れるもので
- 35年目の結婚記念日だけど、妻に何をプレゼントしたらええと思う?
- 俺さぁ、今日、やる気満々なんだよ!
- 笑えるラップを創って
- 二つの数字を足し算するプログラムをJavaScriptで作って
やり始めると、ひと時のお遊びツールではない、未来の扉が見えてくると思う。
Microsoftがいち早く獲得しに行って、OfficeやBingへの搭載を狙う
早速、米マイクロソフトがOpenAI社に100億ドル(約1兆3000億円)を追加投資するらしいが、そうなるとGoogleとの対峙がかなり面白くなってくる。あの牙城が崩れるかもしれない。
例えば、「AIの特徴は?」とGoogleで検索すると、AIについて書かれたWEBサイトをより適した順(これがGoogleのコアコンピタンス)で何百サイトも表示してくれる。
ChatGPTで「AIの特徴は?」と尋ねると、箇条書きで簡潔に文章を “創作” してくれる。
さて、音声で尋ね、音声で回答し、リアルタイム翻訳する場合、どちらが未来を掴むだろうか。
10年前のAlphaGoから始まった現代AIの進化が急加速されている
当時、「AlphaGo」を開発したDeep mind社がGoogleにジョインし、AIのブレークスルーとも言える「Googleの猫」が発表されたとき、ゾクゾクっとしたのを覚えている。
「Googleの猫」を説明し始めると相当長くなるので割愛するが、要は、人間の脳を模したニューラルネットワークを築き、「画像」と「答え」を与え続けるディープラーニングの自動学習を行なったあと、PCに猫の画像を見せると「これは猫です」と判断したというもの。
大したことないように思うかもしれないが、革命的にスゴイ点が2つある
- 猫の特長をデータとして教え込んだのでなく、絵を見せて”答え”を教えて学習したこと
- なぜコンピュータがこれを猫だと判断できたのか、作った人間にさえ解らないこと
1は、人間と同じ覚え方ということだ。
子供は、実物の猫を見る前に、座学で「猫の特長はヒゲがあって耳が上に二つあって目は・・・」と覚えたわけではない。
生きてる猫や写真やイラストやモナーを見て、親が「猫ちゃんだ」と言ったのを聞いているうちに脳で学んで記憶し、理屈抜きで猫だと判別できるようになるのだが、それと同じ方法でコンピュータに繰り返し画像と答えを与え続けて自動学習させ、猫を判断できていること。
2は、もっと面白い。論理的でないことだ。
どうやってこれを猫だと判断しているのか、人間にもコンピュータにも解らないという点だ。
確かに、我々が猫というものを脳で認識した際、なぜそれが猫だと判断できたのか説明できない。いや、後付けで「ヒゲがあるし、耳が上にあって丸顔でしょ。だから猫だよ」というかもしれないが、猫を見て「猫!」と一瞬で判断した際、当然理屈では考えてはいない。
「だってどうみても猫やん!」としか言いようがないのだ。
それと同じように、ディープラーニングしたコンピュータも、どうやって猫を記憶したのか、なぜ猫だとわかったのか解らないのだ。
人間と同じように、コンピュータは「だって猫やもん!」としか言えない。
答えは正しいが、論理的根拠が示せない。
それゆえに、自動運転やインフラなど人命や社会に関わる事にAIを全面採用できないわけだが。
ここ数年で実用的なものがたくさん生まれてきた
「AlphaGo」や「Googleの猫」が礎となり、今、あらゆる分野でAI革命が起こっている。
何度か記事にした、翻訳AIの「DeepL」。自動画像生成のLINEの「お絵描きばりぐっどくん」というか、それを動かしている「Stable Diffusion」。NHKの自動音声の「ヨミ子」などなどが有名だが、それらを連結して組み合わせるだけでも未来の社会が透けて見えてくる。
今やAIは、「見る」「聞く」「話す」で目と耳と口を手に入れ、「脳」の一部も手に入れている。同時並行で5Gや6Gなどの通信レイテンシーレスと高精度ロボアームなども進んでいる。
今は各分野で先端技術を磨き続け、どこかの時点ですべてがいっきに結合する。その時、GAFAMとかそんな中央集権的なものが牛耳る世界でなく、ブロックチェーンのようにオープンでたくさんの代替可能な企業によって動かされる社会であって欲しい。
この話をしだすとどうしても長くなるので、この辺でバイナラしておこう。さらばじゃ。