「結成16年以上の漫才賞レース」というコンセプトや、8組の出場者を見ても、期待していなかったが、この大会を作り上げようとする制作サイドの熱量もあり意外と面白かった。

これぞ、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

決勝戦 最後の2組で、ギャロップが大差で優勝し、マシンガンズが負けたのは、誰が見ても「そりゃそうだろう」という結果となった。

ギャロップは本気で優勝を狙い「準備と戦略」があった。
マシンガンズは幸運で8組に残ったのに「準備なしで負け癖」があった。

漫才番組の話を書いてもしかたないが、勝つ人と敗ける人の違いが明確に見えて、漫才賞レースに限らず、世の中のすべてに通ずるものだと感じた。

成功者のパターンは様々だが、敗北者のパターンは共通している。「努力しない」

あそこまで走ればよいというゴールが見えていて努力するのは当たり前だ。

「10km歩けば、置いてある1億円を持って行って良い」のような、ほとんどの人がやれることは努力とは言わない。

「1km先か1000万km先かわからないが、たぶん1億円が置いてるだろう」を信じて歩き続けるのが成功につながる努力だ。誰も獲らないから宝が残っている。それが世の仕組みだ。

THE SECONDは、漫才師にセカンドチャンスを与えようという企画

そのセカンドチャンスに、準備を怠り、負け癖に逃げ、謙虚になれないなら、8組にしかないセカンドチャンスを本気の人に譲るべきだ。

そして、長年、ローカル番組で腐らず実力を積みを重ね、THE SECONDに合わせてしっかり準備し、ネタ順で勝負をかけてきたギャロップは素晴らしかった。

彼らは、セカンドチャンスをつかむにふさわしいコンビだった。

おめでとう。ファンでもないが、応援したくなるコンビになった。