4年前だが、シリコンバレーにあるAppleとGoogleへ訪問した事がある

どちらも1、2を争う巨大IT企業ではあるが、あらゆる面でそれぞれの企業文化が正反対だなと感じた。結局、それが何であれ正しいと思うビジョンに尖ってるのが大事、ということか。

Appleはスマートでシンプルかつハイセンス。それに対してGoogle本社は学生の集うキャンパスそのもので、少し大きな建物を中心として近隣の緑豊かな住宅街を買上げ、平屋建てのオフィスがそこら中に点在している感じだった。

どちらが良い悪いではなく企業文化の違い。それが製品や企業戦略に明確に現れているなと。

本社の お土産ショップを見比べてもその文化の違いがわかると思う

両社はこのショップ(左:Google 右:Apple)のイメージそのものだった。
ただ、Googledでは社食(※テーブルオーダー式の街のレストランそのもので社員の家族や知人まで全部無料)にも案内してくれて美味しい料理をゴチしてくれる、ええ会社じゃった。

が、アメリカで一番衝撃的だったのは、SF映画のようなストライキだった

サンフランシスコにあるマリオットホテルの前で、プラカードを持った100人ほどのストライキ行進が行われていた。ホテル従業員のストライキのようだが、何のデモなのか聞いて驚いた。

ロボットに人間の仕事を奪われてしまう!ロボット導入反対!のスト

偶然、この時にアメリカ各地のマリオットホテル系で8,000人規模のストライキがあったらしく、ホテル事業社が人件費削減を目指して徐々に進めていたロボット運搬ルームサービスやスマホチェックイン、顔認証テック、スマートスピーカーコンシェルジュなどで人間の仕事が奪われるのに反対する大規模なストライキだったようだ。

まさに、ロボットに征服されるのを恐れる人類の抵抗? SF映画のワンシーンのようだ。

そして今年、AI導入に反対する1万2千に規模のストがハリウッドで行われた

ChatGPTに代表される自然言語生成AIを活用して作成されたAI脚本の導入に反対する全米脚本家協会によるストライキだ。

実際、試しにChatGPTでシナリオを書かせてみたがその出来に驚いた。本当に2時間ドラマ程度の脚本なら、自分でも1~2日ほどで面白いものが書けるなと感じた。

おそらく、いや確実に、ストに参加している脚本家の中でも、ある程度の部分でChatGPTを活用している人は必ずいるはずだ。その実力を知るからこそストをしているとも言える。

冷酷なようだが、ロボやAIの方が優れているのなら人間がやる必要ない

個人的には、自分でなくてもできることは他の人に、またはロボットやAIにやってもらいたいと思う。自分の大切な時間や能力は、自分のほうが上手いことに使いたい。

「自分のほうが上手いこと」というのは、特定の職業や、特別な仕事の能力 だけでなく、社会貢献であったり、何より、我が家の家族を幸せにできるのは、ロボットやAIや他の誰よりも自分の方が上手いはずだ。そこに時間や能力を使えば良いと思う。

だからと言って、家にいて、ニコニコと家族をみつめていても幸せにはできない。だから、しばし離れて、外で一生懸命に人一倍仕事をしたり勉強したりして稼ぐ能力を高め、時間に余裕を持てる力をつけるのだ。

有名なハードボイルド小説ではないが「強くなければ優しくなれない」

原始の時代から、男は家族や仲間を守るため、死力をつくして狩りにでかけ糧を持ち帰った。これは、何千何万年経っても、変わらない基本原則。戦わぬ軟な男は家族を守れない・・・うんぬんうんぬん・・・。

あれれ、またぜんぜん話が違う方に行ってしまった。

ではでは。