例のごとく、画像生成AI Midjourneyで創作した画像なり。

オーディオ機器についているボリュームの役割は何か

クルクルとダイヤルを右に回してボリュームを上げると、だんだん音量が大きくなる、アレ。

あのダイヤルは、いかにもパワーを増大して “音量を上げる” 装置のように見えるけど、実際は、抵抗を増やして”音量を下げる” ための装置であり、ボリューム0にした時こそが、最大限にボリュームが効いている状態だといえる。

アンプの増幅で音量MAXにし、ボリュームで抵抗をかけて音を小さくしている

アンプは音の出る機器(音楽プレーヤーやテレビ、スマホも)に内蔵されており、10W(ワット)とか20Wみたいに、ワット数が大きいほど増幅量が大きくなり、デカい音量を出すための装置。

しかし、そのままだと、スピーカーやイヤホンをつないだとたんに100%の最大音量で鳴ってしまう。

そこで必要になるのが、音量を適度に下げるための装置=ボリュームなのだ。

ボリュームは音を小さくする装置。 こういう「実は真逆だった」という発見はとても面白い。

このようなアンプ(増幅)とボリューム(抵抗)的な仕組みは他にもある

例えば、水道の蛇口だ。

水圧(アンプ)によって何もしなければ最大限に水が出るが、それを可変的に小さくするのが蛇口(ボリューム)だ。

水を出すために蛇口があるのではなく、水を止めるために蛇口がある。

照明もそうだろう。

スイッチは電気を点けるためでなく切るためにある。そこに調光器をつければ、ボリュームと同じ仕組みで抵抗体の距離を調整して徐々に暗くしていける。

この発想で見ると、人の潜在的能力 = ポテンシャルも同じ仕組みに見えてくる

今、自分が本来持っているであろう最大能力の20%しか使えていないとして、より多くのポテンシャルを発揮して、100%とまでは言わずとも50%くらい使えたら、俺の人生 凄いことになる!と考えたとする。

より ポテンシャルを発揮するために、通常はどうするだろうか?

もっと頑張る! もっとやる気を出す! もっとやり切る! そんな感じか。

もしかしたらそれは、「ボリュームとは音量を上げる装置」だと思い込んでいる状態なのかもしれない。

実際には真逆で、本来「ボリュームとは音量を下げる装置」。であるなら、もっと音量を上げるのではなく、もっと抵抗を減らす、という発想が必要になるのでは?

本当は、常にポテンシャルは最大限の出力をしているが、ボリュームで絞ってる?

自分が本来持っている能力の最大限100%が胸元まで出ている。しかし、頭の中にあるボリューム(抵抗装置)がかかって、音量が20%まで小さくなっている。

実はそんな感じなのかもしれない。

では、ポテンシャルに抵抗をかけてしまっているモノはなにか?

恐怖、羞恥心、無知、思い込み、怠け、妥協・・・などなどだろう。

増幅型の「もっと頑張る」でなく、抵抗しているものを外すために「もっと恥をかく!」「もっとビビらない!」「もっと思い込みを捨てる!」というのが必要だったのかもしれない。

ポテンシャルをもっともっと発揮する、と言うより、ポテンシャルの抵抗装置を一つづつ外す。言い換えれば「邪魔している自らの思い込みを一つづつ外していく」のが本当のポテンシャル発揮法なのかもしれない。

ボリューム(抵抗装置)が壊れている人々

考えてみれば、イーロンマスクもZOZO前澤氏なんかも、ボリューム壊れちゃってる感満載ではないか。

基本的に私たちと同じような人間であり、同じ24時間を与えられ、同じように食べ、動き、寝ている。

それなのに、彼らのポテンシャル全開力は半端ない。それは、彼らのボリューム(抵抗装置)が壊れているからではないだろうか。リミッター(安全装置)もどこかでもげ落ちたと思われる。

ある意味、平気で年寄りをだませる詐欺師も同じようにボリュームが壊れている

それは心が痛む、道徳的にもできない、という人間的抵抗装置が完全に壊れているのだ。

世界的に活躍する人も、詐欺師も、紙一重ながら同じ構造で振り切っている。抵抗がないのだ。

完全に壊さないまでも、わずか少し抵抗を弱めるだけで、私たちの人生は大きく変わるのかもしれない。

面白いことに、ボリュームダイヤルとポテンシャルは語源が同じだった

ボリュームダイヤルのことを技術的には「可変抵抗器」と呼ぶが、英語では「Potentiometer(ポテンショメーター)」という。

ボリュームダイヤルの語源は、ポテンシャル(潜在能力)のメーター(計器)。

この、真理が実にオモロイでっしゃろ? ほな、また!