ちゃんとした漆塗りのお椀が欲しくて京都『象彦』さんへ行った。
漆器具商として創業350年で、現在の社長が10代目だそうです。
1661年に創業して、いくつもの戦争、いくつもの大不況を乗り越え乗り越えて、今日も、美しく商売を続けているということ。
300年以上続く企業が、日本国内で600社ほどあるらしい。凄い。
で、あれこれ迷ったが、結局、最初にこれだ!と思った物に決めた。
右側の「梅」が妻で、左側と(手前蓋)の「稲穂」が私のお椀。
少々、値は張ったが、お飾りでなく日常的に使いたいと思う。
『象彦』で買い物をし終えて、お茶でもしようと歩き始めたらスグ斜め向かいにお茶の『一保堂』があった。
極上の日本茶葉を、併設の喫茶室で飲めてとても楽しい。
そして、なんとこの『一保堂』も創業302年!しかも、西暦で言えば1717年創業。なんかご縁を感じます。
茶葉を選ぶと、美味しい和菓子とこのようなお茶セットが出てきて、湯飲みが4つ着いているのだが、???の顔を見越して店員さんが丁寧に説明してくれるのでとても楽しめる。
外国人観光客でごったがえすこともなく、情緒があってお勧め。
メインは『象彦』の漆のお椀だったが、もう1件予定してた和食器のお店『器さわらぎ』へ立ち寄った。
さっと見て、俺好みのものは無いなぁと思っていたが、2階で『サブロウ ガラス』の個展をやっているという。
ではと上がってみると、和食器ではないが俺好みがたくさん。
で、魅せられて目が離せなかったのがこの角皿。
小さなガラス同士をつなぎ合わせている接着ラインが黒色に見えるが、基本的に藍色で、照明の具合によって青にさえ見えて美しい。
さらに、5時間かけて手作業で切子調にカットされている。
その説明を聞いて、あぁ時給なんぼやろぉ……高いわなぁと思ったが、意外に思ったよりも・・・さらにちょっと高かった。(;’∀’)
さっき漆塗りお椀も2客買ったばかり・・・でも、でも欲しい。
今日は清水寺へ立ち寄ってないが、瞬間移動で飛び降りに行った。
わしゃ、見てるだけでうっとりする美に囲まれ生活したいのじゃ。
今日の京都歩き。どうでもいいようなことを長々と。失敬失敬。