今日から3週間、夜7時に酒の提供を停止し8時には閉店せよ。
もし今、飲食店を経営していたとしたら自分はどうするだろうか。
多くの店が現実に直面していると思うと、感情移入してしまう。
完全に客観視して考えれば少なくとも次の経済環境にある。
・この1ヵ月間は、従来より売上9割以上減になる
・7月に完全解除後も、年末までの半年間、客は従来の5割
ほぼ継続不能として完全無感情に考えるならこうするしかない。
・支援策の無利子無担保融資を据置き5年で最大枠で借りる。
・従業員給与、店舗現状回復費を清算して、5月末に閉店する。
・5月末まで馴染み客に閉店報告して売上げ5割減にとどめる。
政策金融公庫からの借入金(おそらく800~1000万の枠)は当然返すが、事業の延命にあてず、5月末の清算金と来年の開業準備金としてプールする。
5年据置き猶予があれば、誰にも迷惑をかけずに再起できる。
もし冷静でいられるなら、まず負けない戦略を取るだろう。
今まで、知人や先輩など身の回りで沢山の倒産を見てきた。
彼らの血から教訓として学ばせて頂いたことも多い。
勝つことより負けないことを優先しなければならない。
成功よりも失敗の回避を優先して考えなければならない。
世に成功者の語る話はあふれそれに憧れるが、失敗者は語らない。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」
負けに学ばなければ、常勝はできない。1勝すらできない。