志村けんさんの訃報はショックも大きく、人柄からか深い喪失感をおぼえたが、ある意味、深く考えさせられたのは、元阪神の片岡篤史氏や石田純一氏の入院動画メッセージだった。
重症前であの状態だったら、まず、入院となった時点で、会社のことも家族のことも、ほぼ何もできない状態になるなと思った。
それが2~3週間の苦しい入院、ということで済めばまだいいが、そのまま重症化して急死に至ることはじゅうぶんにあり得る。
そう思ってこの週末、万一に備えて、会社向けと家族向けの伝達事項をまとめた。
主に、当面の会社運営に支障をきたさないための資金関係情報や対応先一覧。家族向けには資産情報等と後処理の連絡先。
これで、入院直前に一言、ログインパスワード、書類保管場所さえ伝えられれば何とかなるようには段取りした。
考えてみれば、最初に起業した時(2000年)も、万一に備えて、ドナーカードを用意して記載し財布に入れていた。
基本ええかっこしいだから、最後はスマートに去ってゆきたい。
ま、実際は、人並み以上に自己管理してるつもりなので使う事もないだろうが、まさかの出来事は予想も準備もない時に起こるもの。
何事も段取り8分。
ほとんど使われることのない段取りを準備というのかもしれない。
で、食事しながら妻に「万一のために資料はまとめてある」と言ったら、半笑いで「遺書ぉ~?」って返された。
なんか頼りないので、まだまだこの人を支えていかなければ。
お金の段取りさえちゃんとやっていれば困ることも少ない。
あえて遺書を残すとすれば、「I Love You.」で十分だろう。