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死という最後の未来

『死という最後の未来』石原慎太郎・曽野綾子(著)

 

先日、社内朝礼であるメンバーが「最近、本はネットでなく本屋に出かけて出会って買うようにしている」という話を聞いて思った。

確かに。思わぬ良書との出会いは、いつも本屋だった。

その日、自分が無意識に求めているものと波長があった物、それが目に飛び込む。レコードやCDのジャケ買いもその一種だろう。

仏教の「あらやしき」、ユングの「集合的無意識」も同義。

 

そんなことで、本屋に出かけて、波長に合う本を数冊買った。

その中の1冊、『死という最後の未来』が、まさに偶然なる良書との出会いとなった。

 

元々、石原慎太郎が好きというのもあるが、88歳の現実を生きる先人達が、いかに「死」というものを捉えているのかを知りたい。

55歳ではまだ少し早いかもしれないが、後半生において、いかに生きるか、いかに死ぬかは最重要テーマである。

 

曽野さんの話で「人間の一生は、永遠の前の一瞬。それがいつも胸にあるんですよ」という一文がある。

その一文を読んだ時、思わずしおりを挟んで本を閉じた。

 

自分が生まれる前に何百億年の過去があり、100年足らずの一瞬の輝きを放って、そこから終わりなき永遠がある。

本を閉じて、その美しさを心に染み込ませたかった。

 

途中、何度も本を閉じたくなる。これが良書なのかもしれない。

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