『アラバマ物語』のグレゴリー・ペックとメアリー・バダム。

急ぎの仕事がひと段落ついたので今日は映画を観ることにした。

2回観た『ケープ・フィアー』(1991 主演:ロバート・デ・ニーロ)がリメイク作品だったことを知り、まずはオリジナル作品の『恐怖の岬』(白黒 1962 主演:グレゴリー・ペック)を観た。

ハラハラドキドキ感の演出としては、さすがにリメイク版も良く出来ているが、白黒作品には光と影が作り出す独特の雰囲気があって、物語に引き込まれる感じは、やはりオリジナル作品の方が強い。

昨日、友人との会話で話が出たが、『七人の侍』(1954 監督:黒澤明)は、光と影と雨の表現。やはり白黒作品でないと、ここまでの凄い映像にはなっていなかったのではと思う。

それにしても、グレゴリー・ペックはどの作品もカッコいい。

最初に観たのは、中学生時代の『オーメン』(1976)。ストーリーとは別に「何て男前なんや」と思っていたものだ。

で、『恐怖の岬』を観終わって、何気なくグレゴリー・ペックの画像を検索していたら、『アラバマ物語』のシーン画像がたくさん出てくる。

『アラバマ物語』は確かアカデミー賞を獲っているはずだけど、考えてみたら観てなかったなと検索してみたら、Amazon Primeで観れるようだったので、早速、続けてグレゴ リレーをしてみた。

物語は、古いアメリカ南部の話だからやはり黒人差別問題の話。

実は、黒人差別系の主だった映画はだいたい観ている。アメリカという国の成り立ち、口には出さない今も根深い思想を理解するには、やはり、50年60年代の時代変革期を知ることかと思う。

話はそれたが、ここまできて、実は、今日書きたかったのは『ケープ・フィアー』でも『アラバマ物語』でも『グレゴリー・ペック』や黒人差別問題でもない。

アラバマ物語の子役であるメアリー・バダムを絶賛したいのだ。

初演だそうだが、天才的というか、いや逆に、実際にアラバマに住む田舎の素人だからこそなのか、今まで観た子役としてはダントツに素晴らしい演技だと思った。

当時、アカデミー助演女優賞のノミネートになっていたようだ。

パッと見て男の子か女の子か見分けのつかない感じだが、昔々の時代で田舎の子といえば、だいたいこんな感じだろう。

で、さらに続くように、メアリー・パダムの作品を観たくなったのだが、その後は、おそらく作品に恵まれていないようだ。

さて、今日のタイトルは「メアリー・パダム」にしたのだが、これは、今後『アラバマ物語』を観て、私と同じようにメアリー・パダムが気になった人が、いつの日か、検索でここにたどり着いたらいいかなという思い。

「あぁ、こんなとこに、自分と同じことを感じた人がいたんだ」と、ほっこりした気分になってもらえれば、それでよしです。