会社メンバーとランチをしている時に、小学校時代の思い出話をしたからだろうか、その夜、ベッドの中で、ふと小学生時代の小さくて切ない思い出がよみがえった。
それは小学校5年の時。
友達が「放課後、近所の道場で剣道を習ってるねんけど、見に来る?」ということで、「剣道って何やろ?」と思いながら、一度、見学しに行ったことがあった。
道場では、30人くらいの小学生が、凛とした藍色の道着、面、胴を身につけ、「メーン!」とか叫びながら、竹刀でバシバシやりあっていたのだ。
その道着姿がカッコよくて、一瞬で俺もやりたい!と思った。
が、心にもなく友達に「俺、興味ないわ」と言って帰ったのだ。
実は、道具が高そうだから親に言えないと思ったからだった。
考えてみれば、親に何かを買ってくれとおねだりした記憶はない。お小遣いも小学生で月500円、中学生で月2,000円だったが、値上げを要求したこともなかった。
かと言って、特別に家が貧乏だとか、親がお金にうるさいという事でもなかったと思う。
ただ、小さなころから、妙に ” 与えられた現状を受け入れる性格 ” だったのだろう。それは、社会に出てからも、今も、あまり変わりない。
現状を変えたければ、人に頼むでなく、自分の努力や工夫で変えればいいと思っている。
子供の頃も、そんな表現は知らなくとも、そう思っていた。
で、実は、先月から剣道着を着ている。
まぁ、私が着ているのでなく・・・弊社のシステムにKendo UIというユーザーインターフェースのフレームワークを導入したので、弊社のシステムがKendoの道具を身にまとっているという意味だが。
開発はボストンの会社だが、剣道にゆかりがあるのだろうか。