天皇陛下・皇后陛下 ほんとうに、ほんとうにお疲れさまでした。
これから末永くお二人で、穏やかな日々のなか、ご自身のために人生を楽しまれることを切に望みます。
日本の最も誇らしく最も美しい姿でした。ありがとうございます。
昔、よくこんなことを考えていた。
「幸せ」って何だろう?
日常で時折り感じる「暖かいそよ風」のようなものでなく、「幸せの中に包まれて生きる人生」とはどういうものだろう?かと。
それは、「自由」であることなのか、「豊か」であること「楽しい」ことなのか、「愛」なのか。
誰もが追い求めている「幸せ」なのに、それを本質的に定義しなければ、何を目指すべきかわからない。
その目指すべきものをみつけるには、「世の中で一番幸せな人とは誰か?」を知ることから始める必要がある。
例えば、両極端に、何者にも縛られない「浮浪者」と、こうあらねばならない「天皇陛下」のどちらが幸せなのか?
それを考えたとき、どちらにも成りたくないと思ってしまう。
昔から色々な人に「世の中で一番幸せな人とは誰だと思う?」とたずねてきたが、いまだに答えがわからない。
でも、昨日の退位礼正殿の儀を観て、感動とともに思った。
「幸せ」が何なのかはわからないが、「幸せな生き方」とはこれなのかもしれないと。
それは、天皇陛下がやってこられたように、「人々のために暖かいそよ風を吹かす」こと。
「何を手にしたら自分は幸せになるのか」、ではなく、「何をすれば周りの人々が “幸せだなぁ”と感じるのか」を考え、行なう。
それこそが「幸せな生き方」であり、その一貫した生き方の先に、振り返れば「幸せだったなぁ」と思えるのではないか、そう深く感じた。
確かに、陛下のお言葉の中にも「これまでの天皇としての務めを,国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは,幸せなことでした」とあった。
周りの人々の幸せを想い、暖かいそよ風を吹かす人になる。
例のごとく、しばらくするとすっかり忘れているかも。
しかし、少なくとも令和の初日、今日は強く想っている。