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長期に繁栄する企業

昨日の決算発表でトヨタが日本企業初の売上30兆円を達成した。

 

現在の豊田章男氏が社長に就任して10年。

2010年の就任当初は、リーマンショックでの赤字転落に続き、大規模リコールによるバッシングで米下院の公聴会に招集されるなど、トヨタ歴史上、最も過酷な時期だった。

しかし、豊田章男氏が単なる創業家のボンボンでないと世間に認識されたのも、この就任早々の米国公聴会だったように思う。

誠実に対応しながらも堂々としていて日本人として誇りに思えた。

 

豊田社長はこの10年を振り返り、3つの時期があったと語った。

 

最初の3年間は、リーマン、大規模リコール、米国公聴会、東日本大震災と、多くの重大危機に直面し、緊急対応に追われる3年であったと。

が、この時に、本気で取り組む会社の一体感が生まれたともいう。

 

次の3年間は、「意志ある踊り場」と位置づけ、先行投資としての増員や工場の新設をストップし利益の確保を図った。

この時期に、年間利益が2兆円を超え次の投資財源が確保された。

 

そして直近4年間は、売上拡大させつつ、トヨタらしさの取り戻しと、未来モデルにチェンジする時期であったとした。

 

簡単に言えば、数年ごとに「赤字を止め耐える時期」、「利益を確保する時期」、「拡大と未来に投資する時期」というテーマをもって経営してきたということだろう。

 

毎年毎年「とにかく拡大だ!」ではなく、トヨタのように長期的に繁栄を続けている企業は、その言葉通り、長期的に繁栄を続けることを前提に数年単位のテーマを持って施策を打っている。

その思想の背景は、個人的な見栄や野心ではなく、社会や顧客に対する責任、社員やその家族に対する責任、関わる会社に対する責任感なのだろう。
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