福岡伸一氏(生物学者)の著書は、この『動的平衡』を筆頭に『生物と無生物のあいだ』『生命と記憶のパラドクス』からフェルメールについて探求する『光の王国』まで、どの本もすごく面白い。
生きているとはどういうことか 動的平衡である。
複雑な話をこれほどまでにシンプルに言い当てている言葉はない。
鉄がさびていく、食べ物が腐っていく、それらはすべて「エントロピー増大の法則」によるもので、生命はその対策として先回りし自ら崩壊して流れを生み出している。
それが動的平衡状態。 企業組織はまさしく生命であり、必然的に動的平衡を行っている。 生物学の本だが、この1冊で世の中の仕組みが俯瞰で見えてくる。