Amazonプライムビデオで『ビューティフル・マインド』を観た。
1994年にノーベル経済学賞を獲ったジョン・ナッシュの物語で、実話でありながら脚色も非常にうまく、さすが、アカデミー作品賞をはじめ4部門を獲得した映画だと思う。
ジョン・ナッシュとは、ゲーム理論に必ず出てくる「ナッシュ均衡」を作った数学者だが、このナッシュ均衡への探求に入ってゆくきっかけの対話が面白かった。
まだ学生時代であったナッシュが、酒場で友人たちと会話をする。
アダム・スミスは言った「競合社会では、個の野心が公の利益」である。つまり「最良の結果は、グループ全員が自分の利益を追及すると得られる」と、
しかし、私はこう思う。「最良の結果は、全員が自分とグループ全体の利益を求めると得られる」のだと。
実際のビジネス社会、あるいは、社内において「ナッシュ均衡」の状態になることはまずない。残念ながら。
一番美しいモデルは「動的平衡」を創り上げる事だと考えてる。
たまに、ビジネスにおいて判断に何週間も時間を要してしまうことがあるが、結局、自分はこのことを考えているのだなと思う。
「ナッシュ均衡=静的均衡」にはならない。
いかに「動的平衡」を創り上げるかが自分の仕事。