この週末に読もうと思って楽しみにしていた本。『ジョナサン・アイブ』 L・ケニー著
本当はリンゴを添えたかったけど、今、手元にあるのは、おやつのミカン2個でしたね。
ジョニー・アイブは、言わずと知れたAppleのデザイングループ IDgのトップ。
ジョブズはビジョナリーで、アイブはそれを妥協なく具現化する役割だった。
ジョブズがAppleに復帰して最初に発表した初代 iMac。
アイブがIDgのリーダーとして手掛けた最初の作品だ。
1998年(17年前)発売。 あれは本当に衝撃的だった。
私は、これをどうしてもリビングに置きたいと思った。
ダイニングテーブルの端に置けるよう、台も自作した。
リビングでコーヒーを飲みながらTVを観たりPCでネットをやっている場面を想像し、妻や子供が気軽にPCを使っている風景、ただそこに置いてるだけでも美しいもの。
新型PCを買うんじゃない。私は、そういうライフスタイルでありたいと思って買った。その感情はまさしく、ジョブズやアイブが意図した通りのことを感じたようだ。
本書の中で、ジョニー・アイブは語っている。
デザインのはじめの段階、目標を定めようとする段階では製品のストーリーについて語り合う。つまり、製品をどう見るかについて話し合うんだ。その製品に何を感じるか、物ではなく感情について話し合う
さらに彼はこうも言っている。
このチームがすばらしいのは、こうして親密に仕事をする中で自分たちが何かのはじまりに立ち会っている。それが始まったばかりだと感じられることです。まだまだやることがたくさんあります。
ふと、自分の姿を振り返ってみる。
自分も製品を作っている。人々の感情を変えるた為のソフトウェアを作っている。
潜在需要は大きいのに、まだ誰も手掛けていないカテゴリーのはじまりに立っている。
それなのに、彼らの製品に対する想いに比べると、赤面するほど恥ずかしくなる。
確かに、Appleと比べるまでもなく最高な物を生み出すリソースなんてゼロに等しい。
しかし、それを言い訳にしてどうなるのか。どんな優れた企業も始めはゼロだった。
リソースは1万分の1だとしても、想いや情熱に差があるのは絶対におかしい。
何のために。
今年後半には1万ライセンスを超える。つまり、1万人に影響する会社になるのだ。
そのためにソフトウェアを磨き創ろう。顧客の期待を超える実現力を磨き学ぼう。
私は1万人の人のために仕事しよう。常に1万人を想いながら取り組もう。