夜中の2時にふと目が覚めた。
ベッドからレースのカーテン越しに見える夜空がやけに明るく感じる。
気になってベランダに出て空を見上げた。
煌々とする眩しいほどの月と、それをさえぎる夜空いっぱいの鱗雲があった。
とても不思議な光景だった。
輝く月の前に立ちはだかる数々の雲。
それぞれのコントラストで雲の輪郭がハッキリと見えている。
立ちはだかる雲の正体を知るために、輪郭が見えていることはとても大事。
月へ行くのに、夜空いっぱいに広がる鱗雲を恐れる必要はない。
輝く月の前にある、あのいくつかの雲を抜ければいいのだ。
あれを突き抜ければ、輝く月まで何もさえぎるものが無いことがわかる。
今、必要性一目瞭然の行動は何か。
一時間ほど、そんなことを考えているうちに、また眠りについていた。