『たった一人の熱狂』見城徹(著)

久しぶりに体の底にたまっている不燃物が吐き出される一冊だった。

見城という人には銀幕スターと同じような匂いを感じる。
煮えたぎるマグマを世の中に放出し続け、ふっと消えてゆく熱く生きるか死んでいるかしかない、中道を持たない人。

いつか絶滅してしまうのではないだろうか、そんな虚しい予感がある。

[ 小さなことこそ真心を込めろ ]

仕事ができない人間の共通点は、自分に甘いこと。
思い込みが強いこと、片隅の人を大事にないこと。
約束を守らないこと、時間に遅れること。
他者への想像力がないこと。

[ 己の名を上げろ ]

安全地帯でモノを言っても誰の胸も打たない。

身を切り血を噴き出しながら戦うからこそ、
自分という存在が一つのブランドと化す

[ 安目を売るな。やせ我慢しろ ]

自分で汗をかきなさい。
手柄は人にあげなさい。
そして、それを忘れなさい。
この言葉を僕は胸に刻んでいる。
我が道を行き、安目を売らない。
人間の器量は、やせ我慢によって決まるのだ。

[ 恋愛が下手なやつ仕事はできない ]

他者への想像力がない人が、ビジネスで成功するわけがない。