何かと忙しい日々が続き、久しぶりに家に閉じこもって読書三昧したくなった。
最初に選んだのが話題の2冊。『火花』又吉直樹(著)と『絶歌』元少年A(著)
2冊連続で読んで、不思議なほど似通った本だなと思った。
どちらも自身の体験に “憧れの文豪フレーバー” を施した文芸作品という点で。
又吉の作品は基本的にフィクションだけど、エッセンスや逸話は実体験に基づく。
元少年Aのほうは、三島由紀夫風な美意識表現を多用し、その自己陶酔に所々怒りを感じもするが、これがフィクションであれば良い作品だった。
又吉も元少年Aも、太宰治の『人間失格』に強く影響を受けたと書いていた。
とあれば、その『人間失格』も読みたくなり、これも入手していっきに読んだ。
そして解った。『人間失格』こそ、まったくそのまんまの自伝。
結局、3冊とも自伝を文学作品に仕上げたものだった。
今からチャリンコで原宿のシナボン買いに行って、午後の本を仕入れて帰る。