『人生で起きることすべて良きこと』田坂広志(著)からの一節。
人生はなぜ美しいのかを表す一文ですね
チベット仏教に「砂絵曼荼羅」というものがあります。
僧侶たちが五色の砂を用い7日間かけて曼荼羅を描くのです。
一つ一つの砂粒に深い祈祷を捧げながら完成させていく。
しかし、この儀式が終わった時、僧侶たちは、この「砂絵曼荼羅」を一瞬にして崩していきます。そして、その砂を、川に流してしますのです。
全霊を込めて創り上げ、無心の境地で流し去る
人生というものの、その「絶対矛盾」の姿が、あると思うのです。
自我というものを与えられ、多くの喜びとともに 多くの悲しみを味わった。
この生が 最後に無に帰していくことの 安らぎ