PayPal創業期に関わった彼らは、その後それぞれ会社を作り7社が時価総額1000億に。テスラモーターズ、Youtube、LinkedIn、Yammer、Yelp等。
以前に読んだ『イーロン・マスクの野望』イーロン・マスク著(テスラ創業者)は、今一つピンとこなかったが、今日読んだ『ZERO to ONE』ピーター・ティール著(PayPal創業者)は、序章からガンガンやられた。
最初の20ページ程でもう充分な価値があり、一旦、本を閉じてしまった
次の章へ進むより、暫くここまでの余韻に浸りながら想いを巡らせたくなるのだ。
ごく稀に。数百冊に1度?いやもっと少ないか? 稀に、こんな本がある。
前回は、『動的平衡 なぜ生命はそこに宿るのか』福岡伸一(著)だった。
生物学の本だけど、生命の神秘的な美しさに心奪われ、放心状態になってしまう。
その前は『未来を拓く君たちへ』田坂広志(著)
さらにその前は『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル(著)だった。
『未来を拓く君たちへ』は、少なく見積もっても50冊は人に贈っている
『思考は現実化する』の時は、あまりにも興奮しすぎて途中で本を閉じ、その場で5~6人の友人に電話をして「勉強会をさせて欲しい。次の週末に俺の家に集まってくれ」と言ったくらいだ。
後にも先にも、そんな事をやったのは初めてだったが、この話を今、大切な友達に伝えなければ、一生後悔するような気がした。
上から偉そうに、とか、またカッコつけちゃって、みたいな誤解を受けるんじゃないかとも思ったが、そんな事はどうでも良かった。こんなスゴイ成功の秘訣を知っていながら友達に教えないのは罪だとも思えたから。
そういう意味からすると、この『ZERO to ONE』は、そこまでもいかないか。
というのは、現時点の私にとっては非常に気付きが多く、バイブルになる予感はあるが、すべての人にとって素晴らしいかと言うとそうでもない。
『動的平衡』も、人体や宇宙に興味ない人にとっては、どうでもいい話かもしれない。
ただ、先述の2冊はすべての人にとって重要な位置付けにすべき本だと思う。
なぜなら、この2冊は人生真理についての本であり、他は生物本とビジネス本だから。もちろん、人生心理も、必要である時期とそうでない時期はあると思うが。
『ZERO to ONE』の、出だしの文章が良い。ビジネスに同じ瞬間は二度とない。
次のビルゲイツがOSを開発することはない。
次のラリーペイジが検索エンジンを作ることもないはずだ。
次のマークザッカーバーグがSNSを築くこともないだろう。
彼らをコピーしているようなら、君は彼らから何も学んでいないことになる。
もちろん、新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。
おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える、つまり1がnになる。
だけど、僕たちが新しい何かを生みだすたびに、ゼロは1になる。
何かを創造する行為は、それが生まれる瞬間と同じく一度きりしかないし、その結果、まったく新しい、誰も見たことのないものが生まれる。