エースからキング、それにジョーカー。合計14枚のカードがあるとする。
それらを念入りにシャッフルし、すべて裏返しにしてテーブルに置く。
その中から一発でエースを引き当てたら、リターンは14倍。
エース以外なら賭け金は没収され、しばらくはゲームに参加できない。
もしジョーカーなら賭け金の3倍を支払い、かつ、当面ゲームをする権利を奪われる。
最初はどんな会社でもここから始まる。
もちろん、14枚からエースを当てるハイリスク・ハイリターンの会社だけでなく
世の中には10枚の会社もあれば7枚の会社、いや、エース1枚の会社だってある。
ただ、7枚ならリターンは2倍だし、1枚なら賭け金が戻るだけでまったく無意味。
スタートアップ企業も、やがて事業が起動に乗り始めると、カードの総数は1枚ずつ減って行きリスクはどんどん減ってゆく。確実性が上がると同時にリターンは下がるが。
年齢が1つ上がるごとに1枚ずつカードが増え、さらに難しくなる裏ルールもある。
リターンはリスクに比例する。
リスクが低い場所にいながら、大きなリターンを獲得するのは難しい。
リスクの低い場所を求めるのでなく、自らの知恵と行動でリスクを下げるべきだ。
たった一度の人生、勝負するのか、しないのか。
勝負するなら、いつ貼るのか。
そういう事かと思う。