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プロトタイプを造る発想と技術

新型車を計画する時に「クレイモデル」を造るという事はよく知られてる。

弊社の様なシステム開発をする場合でも、それに相当する「プロトタイプ」を創る。

クレイモデルやプロトタイプの検証作業を経て、製造部門に渡される時には、あいまいさを取り除いた詳細で指示的な設計図や仕様書に落とし込まれて渡される。
プロトタイプは、ソフトウェア開発の場合、仮動作画面だったりするし、ビジネスモデルの場合だと、仮のパンフレットやWEBページだったりします。

無から有、0から1で製品やビジネスを起こすとき私はこういう手順で考えます。
1(拡げる)アイデア/コンセプトをデフォルメして非論理的に極限まで拡げる。
2(客観視)pros/consリストをつくって論理的に整理する。
3(絞込む)アイデア/コンセプトを極限まで絞り込みコアコンセプトにする
4(検証と共有)プロトタイプを創り検証。イメージを視覚化or物理化して共有する
5(設計仕様書)構造、挙動、数値などを明示的に書面に落とし込む。
上記のうち、1、2、3は「思考」。 4、5は「技術」です。

一体、何の話をしているのかと言うと、よく「将来、起業したい」とか、「自分でビジネスを起こしたい」と言う人に対して常々感じている事についてです。

多くの方は、何かビジネスのアイデアは無いかと探していたり、起業セミナーで自分を奮い立たせたり、ビジネス本を読んだりと、色々それなりに起業に向けて頑張っているつもりだけど、非常に重要でありながら、ほとんどの人が持っていない決定的に不足しているモノがあるなと。
ズバリ、一言でいえば「プロトタイプを造るという発想と技術」です。
私のイメージだと、将来起業したいと言っている人の割合はこうです。
Aパターン「将来、起業したいと思ってます」 95%
Bパターン「将来、この分野で起業したいと思っています」5%
Cパターン「この事業計画書を見て下さい。パンフもラフで作ったのですが」0%
もっと言えばハインリッヒの法則(1:29:300)に近い割合だと思います。
Aパターンは、大部分が実行しませんし、実行しても高確率で失敗するでしょう。
唯一、本気で耳を傾けられるのはCの人です。
Cパターンが0%の理由は、実行力があるので起業前に出会うことがないから。

ようやくプロトタイプの話ですが、1(拡げる)2(客観視)3(絞込む)の思考部分は、こういうビジネスにするという思考整理なので誰にでもできる事。

Cパターンの人がやっているのは、4(検証と共有)5(設計仕様書)で、物理的なモノに具現化する部分です。

自分の頭の中にあるふわーっとした考えでは何も起こらない。
仮のWEBページや、パンフ、価格表を創り、ビジネスモデルの体系化など事業計画書に落とし込み、人と共有できる物理的なモノにしなければ何も始まらないという事です。

結論を言えば、起業したいと言っている人が、なぜWEBページ1枚作れないのか、不思議で仕方がないと言いたい。

職業にもよるだろうけど、IT系ならHTMLやCSS、JavaScript程度の言語、フォトショップやイラレ程度は起業前に身につけておく技術だと考えます。
なぜかと言うと、上の写真を見せながら「こんな車を創ろうと思ってるから一緒にやらないか」とか「こんな車を造ってくれ」とイメージを共有するのと、口先だけで「いつかは、かっこいい車をつくりたい・・・」これでは、夢を共有する事も、オーダーを出す事もできないから。ある程度の具現化技術は必要です。
ましてや、将来起業したい=将来車を造りたい。・・・まぁ頑張れやしか言えない。

成功者の起業本などを読んで感違いしがちですが、決定的に抜けている話がある。

私も含め、凡人が起業して成功しようと思えば、営業も技術も会計も集客もあらゆる事を自分のコストだけでできなければ資金的にテイクオフできない。
当然、考えている職種や事業規模によっては、どうでもいい事だとは思うけど。
「プロトタイプを造るという発想と技術」を持ったら随分と展開が違ってきます。
ちなみに、今はこんな便利な無料学習サイトがある。恵まれた時代だねぇ。
http://dotinstall.com/
外は雪だしテレビも面白くないから、ブログでも書いているってとこです。
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