AM 6:00。濃紺のカーテンに覆われた闇の裾から、かすかな朝が見える。

すべての雑音がミュートされ、この地球でひとりぼっちになったような気分。

いや、こういう時ほど自分は二人だと感じる。外装の自分と頭の中の自分。二人は本当におしゃべり好きで、ひと時も会話を休めない。

彼の存在をはっきりと感じたのは小学生の頃だったろうか。
きっと人生最後の瞬間まで彼との対話が続くのだろう。