早朝、ビジネスに対する興奮で目が覚めた。
それは、大海原の真っただ中で、目指す楽園の写真を見るような気分だった。

ベッドの中で楽園に思いをはせていると、不思議とそこに至る航路が浮かびあがりその視線の先に確かに見えたのだ。

まだ、それは幻なのか、それとも蜃気楼なのかもしれない。でも、晴れ渡る青空とともに確かに島影が見えた。そして、風があがり始めているのに気付いた。

嵐のなかで船を降りることができたとしたら
誰一人として大海原を渡り切ることができなかっただろう
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