イースター島のモアイ石像。直接観に行った友人いわく・・・遠かったぁ。

モアイ石像の話は以上です。で、本題はモアイ石像でなくアモイ石工場の話。

アモイとは、世界の石材加工工場と言われている中国福建省の街。

ここで採れる「石」が産業でなく、世界中から石を輸入しての「加工」が産業。これまで最大の取引相手は日本だったらしい。墓石などもここで作られている。

が、今では中国の国内需要をはじめ経済発展著しいBRICsやEU諸国が最大顧客。

なぜ逆転したのかというと、日本の発注は1ミリ単位の高品質な精度を求めつつ価格も厳しいのに対し、その他の国では品質基準も単価もゆるいことにある。

もし工場経営者に「技術蓄積」という目的があったとしても、工員が勤まらない。同じ賃金なら厳しい技術を求められる工場より、ゆるい工場の方が楽だからだ。

新型iPadのレティーナディスプレイは韓国のSamsungとLGが供給している。シャープも参戦したが取れなかった。今年1年で6560万台の販売予想なのに。

今や、この2社が日本メーカーに勝って世界を支配しているといっても過言でない。

彼らがなぜそう成り得たのか。それは日本の厳しい品質と価格に応えて育ったから。Japan as No1の時代に彼らは厳しい要求に対応し続けて鍛え上げられた。

我を振り返る時、自己成長のないアモイの工員と同じ発想をしていないだろうか。

特に若い間は出世し役職を一つでもあげることが重要だ。出し抜く野心を持って。上に立てばもっと複雑な課題に取り組める。昇給なんて50歩100歩どうでもいい。

同じ賃金なら、もっと難しいこと、もっと複雑な課題を自ら要求しよう。昔の人が言う「苦労は買ってでもしろ」というのはそういう事だ。

より難しい仕事に高給が支払われ、変えの効く簡単な仕事は安い。
より難しい仕事は夢中になれて、変えの効く簡単な仕事は飽きる。

原理はシンプル。

だから「給与を上げてください」でなく「もっと難しい課題をください」と言おう。

・・・なんか、今日はマジメなこと書いてますやん。