大原麗子・・・。特に思い入れがある訳ではない。皆と同じく、女優として活躍していた頃は奇麗で可愛い人だったなぁと思う程度。
ただ、この本『炎のように』は前から気になっていた。
たった一人、自宅で病死していたのを死後数日たって発見、という数年前のニュースに何ともいえない虚しさを感じていたから。
手足が動かない難病に苦しみ、躁鬱病と薬で、毎夜、親しい人たちに電話しては汚い言葉で ののしり続ける。整形手術の失敗、女優復帰への絶望感。そして孤独死。
本を読み終え、人の一生、「人生」という言葉に、また少し重みが増した気がする。