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日銀短観 美しき作文力


昨日、日銀短観で景気認識が発表された。
「改善テンポの鈍化した状態から徐々に脱しつつある」
日銀短観って毎回、日本語の微妙なニュアンスを駆使して面白いなと思っていたが、今日は、思わず 「それはこういうことかい?」 と、絵にしてみたくなった。
描いてみて気付いたが、気ままなウナギの動きを、日銀はどう表現するか?
それを金融市場は固唾を飲んでまっている。 なんだか間抜けな様子だな。(笑)
で、この微妙な日本語を日銀は英語でどう表現しているのか調べてみた。
(原文)改善テンポの鈍化した状態から徐々に脱しつつある
(英語)Gradually emerging from the current deceleration phase.
(再訳)現在の減速段階から 徐々に浮かびあがっている
日本語 「改善テンポの鈍化した状態」 → 英語 「現在の減速段階」
同じようなことだけど、日銀エリートの作文力でショックを緩和している感。
ちなみに前回発表の内容も見てみる。
(原文)緩やかに回復しつつあるものの、改善の動きに一服感がみられる。
(英語)Still shows signs of a moderate recovery, but the recovery seems to be pausing.
(再訳)まだ緩やかな回復の兆しを示しているが一時停止しているように見られる。
一時停止と、一服感。  「一服感」(笑) ほんと日本語は万能。素晴らしい言語だ。
そうなると、こんなことも気になってくる。
たとえば、「今、あなたは幸せですか?」 と質問されてどう答えるか。
きっと日銀のエリートは、「はい」、「いいえ」 でなく、こう答えてくれる。
「緩やかに幸福への接近感を感じるものの、時折、後退の場面がまだ見られる」
「儲かりまっか?」 と言われて、「はい」、「いいえ」、「ぼちぼちでんな」ではなく
「儲かっているとは言えないまでも、不満を感じない日も徐々に増えつつある」
ではでは。

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