あの頃メモリーズ

Memories2 男女を意識した日

幼稚園の帰り、ある女の子が 「うちで遊ぼー」 と言って、女の子3人と私ともう一人男とで行くことになった。
文化住宅だったのか女の子の家は赤錆びた鉄階段を上がった2階にあり、扉をあけるとスグにビニール床の台所、引き戸を開けた隣に畳の部屋があった。
家に入ってすぐ、女の子は私に 「ここにいて」 と言った。
そして、私以外の女の子3人と男1人が隣の部屋に入って引き戸を締めてしまう。
台所に一人残された私は訳も分からず待っていたけど、しばらくして気付いた。
女の子たちはあいつだけに興味があるのだ。その時まで男女を意識した事はなかった。
その男の子は目がくりっとした可愛い顔で女の子に人気があった事も思いあたった。
幼稚園児だからと言って無邪気に「入っていい?」なんて引き戸を開けたりはしない。
しっかりと人間らしい感情を持っていた。
私は声もかけずに黙って出て、気付かれないよう静かに玄関の戸を閉めた。
行き道では忘れてたけど、女の子の家は国道43号線の歩道橋を越えた側にあった。
それは片道4車線の大きな国道で、一人でこの大きな歩道橋を渡ったことなどない。
少し怖かったけど、一人で渡るしかないと思った。
勇気を出して歩道橋を渡りきったとき、自信のようなものを持った覚えがある。
これが、2番目に古い記憶です。

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