続く続くで長くなってしまった板割りの話 今回ファイナルです。
実は、下書きではあと3回必要になっていた。
・・・が、一晩寝かせて再読してみると、真夜中に書いたラブレターのように、なんでこんなこと書いてんだ?という小っ恥ずかしいシロモノ。汗ぇ
さらに催促メールや、答えを自分で予測するメールなども頂き・・・
下書きを消去し、結論に直行することにした。
では早速、板割りのコツを再々確認・・・
厚さ3cmの板を空手家のように手で割る。
チカラの弱そうな女性でもコツを聞いて素直にやれば割れてしまう。
ガタイのいい男性でも、チカラまかせに割ろうとしても割れない。
そのコツとは・・・
見えている板面を強く突くのでなく、
板の10cm奥にもう一枚板があると思ってそれを突き破る。
そこで。
割りたい板 = 射抜きたいハート と考えてみたらどうだろう・・・。
こんな感じで ↓
経営者の場合、射抜きたいハートは・・・女性ではない。 マジメかっ!(笑)
射抜きたいハート、掴みたいハートの持ち主は・・・、社員である。
社員のハートを掴みたければ、10cm先のハートを掴まなければならない。
では、10cm先のハートの持ち主はいったい誰なのか・・・。
それは社員のご両親。 あるいは奥さん(ご主人)、そして社員の友人たち。
話をまとめると、板割りの比喩から気付いたのはこういうことです。
社員のハートをズバーンと射抜きたければ・・・、
そのご両親や家族、友人のハートを狙わなければならない。
一番納得できて、一番嬉しいのは、プライベートの場で周りの親しい人たち(10cm先のハート)から、こう言われることですよね。
あなたの会社は良い会社だね。 羨ましいなぁ。 あなたはすごく恵まれてるよ。
社員のご両親や奥さん(ご主人)、友人がそう言ってくれるにはどうするか。
それを色々と考えれば良いし、何事も、社員の10cm先を意識してやればいい。
言い換えると、そういう話しがでるよう話題を提供するということ。
例えば、わかりやすい例を示すとこういうことをやっていた。
好不況に関わらず、GW、夏休み、冬休みは、世間の最長にする。
忘年会は全国から全員を集めさらに3時間かけてカニツアーに行く。
誕生日は休み。USBの代わりにデータ保存可能な音楽プレイヤーを配布する。
3ヶ月毎の全社会議は面白くて役立つ楽しい日にし、毎回本をプレゼントする。
そういえば、実験的に全社員にサプライズでお歳暮を贈ったこともあった。
とにかく、中途半端では話題にならない。世間が不況の時こそ継続する。
できるだけ振り切った感じがいい。
社員のハートを掴むことと、人を自ら動かすことの関係? 大アリです。
「人を動かす」 という事であれば色々ある。一般的に恐怖とか報酬とか欲など。
しかし、「人を自ら動かす」 のならキーワードは・・・ 「恩返し」
「恩返し」は、人間が本能的に持っている強力な性質。
恩返しと言えば理屈っぽいが、笑顔を受けたら笑顔を返さずにはいられない。
優しくされたら、優しくせずにはいれない。 助けてくれたら、助けずにはいれない。
愛されたら、愛さずにはいられない。
会社から愛さているのを心から実感したら・・・。
恩返しは、人間の美しい本能。
人間は奪い合いという本能で前進し、与え合いという本能で調和しているのかも。
(おぉ我ながら、何かええ感じの言葉がでたぞぉ 笑)
社員の両親や家族から、この会社で良かったと感謝されたことが何度かある。
そういう時は、恩返しの恩返しをしたくなるのも人間。良いスパイラルだ。
企業として、税金をたくさん納めるのも、社会貢献かもしれない。
でも、一番身近な人たち、社員やその家族、ご両親、友人たちをHappy Togetherに巻き込んでいくのは、もっと爽やかで、もっと楽しい社会貢献。
・・・こう書くと、私がいかにも完璧にできて、良い感じに見えてしまうかもしれない。
まぁ、現実はどの程度であれ、気持ちはそういうことであったという事で、カンニン。
「人を自ら動かす3 Final」 以上。