日記

ゲゲゲの女房

武良布枝
実業之日本社

¥ 1,260

(2008-03-07)

【ゲゲゲの女房】
ゲゲゲとはもちろん鬼太郎であり、作者の水木しげるのこと。
そして本書の著者はその女房。 つまり、水木しげるの奥さんの半生記です。
観たことないけどNHK連ドラで放映中らしい。
数日前、めずらしく妻が「アマゾンでゲゲゲの女房を取って」というので発注。
面白そうにイッキに読んでいた。
そして昨夜。
なぜか夜中3時過ぎても寝付けず、寝るのはあきらめその本を読むことにした。
そしたら、とても面白い。 結局、そのままイッキに読んで朝を迎えた。
面白い本? 確かに面白い。 けど、なんか暖かい気持ちになれる。
マンガ家として売れるまでの長い長い極貧生活。
それほどの貧乏生活をしたことはないけど、どこか懐かしい。
本を読みながら昔のことを少し思い出していた。
妻と付き合い始めた20歳のころ、妻の友人たちは彼氏と車でドライブ。
だけど私は免許も金も無く、ママチャリの後ろに彼女を乗せ近所を走っていた。
一度も不満を言われたことがなかったけど、私は内心恥ずかしかった。
友達に比べ、彼女に良い思いをさせてあげれない自分が恥ずかしかった。
今思えば、若い二人にはどうでも良いことだったのかもしれない。
だけど、当時はすごく強い思いを持ち、静かに心の中で誓った。
いつか妻にベンツを買って、彼女に一番良い思いをさせてやる。
ベンツ=幸せってのが若者らしいが、大逆転勝利で見返したかった。
これまた、人から何か嫌なこと言われた経験もないんだけど、一人相撲的に :-D
貧乏ってわけじゃないけど、ハングリーだった。
友人の中で、会社の中で一番になりたい。
妻に、誰よりも良い思いをさせてあげたい。その想いはとても強かった。
でも、男をそういう気持ちにさせるのは女性なんよね。
本能的に、男は女を喜ばせたい動物なのだ。母親に対してもそうだろう。
女性も、「喜ばせたいと思われる人」 に成らなければならない。
クチうるさい女のダンナは仕事で成功しない。
女性がいなければ、見栄も上昇思考もなく、働かないしモノも売れない。
だから、いつも 「世の中を動かしているは女性じゃ」 っていっちょる。
いつものことながら話がそれたが、こういう半生記物語は常に面白い。

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