先日、幼なじみの友人たちと新年会をやっていて映画の話題になった。
もう30年以上前の中学時代。

友人に「俺、小学生の時にTVで観た映画でラストシーンが強烈に印象に残っているのがあってさぁ、もう一度観たいねんけど題名分らんからもう観られへんやろなぁ」と。

「なんか貧乏で足が悪くて小汚い人とカウボーイの人がバスで旅行をするねんけど、途中で小汚い人がおもらしして泣くんよ」
その時友人は「ふーん」と聞いていたけど、一週間もしないうちに凄いことを教えてくれた。「その映画、真夜中のカーボーイって言うねんて。 映画好きのKさんが知っとったゎ」

本当に感謝した。まさか題名が解るなんて!

でも当時は、いつの日か偶然テレビ欄で見つけることを願うより他ない。
っと思っていたら、数日後にまたまた新しい情報を持ってきてくれた。

なんと!近々、映画館で『真夜中のカーボーイ』を上演するとのこと。

ということで、友人に何気なく話した “もう2度と観れないかもしれないあの映画”。数週間後に私と友人は映画館で観ていた。

今の時代では容易なことかもしれないが、あの時代、この出来事は奇跡的。
そんな話を友人達と話していたら、また無性に観たくなって、DVDを借りて夜中に観ました。

60年代の時代感、流れる音楽、女性の華やかさ、NYの小汚さ、ハングリーさも含め、私が憧れる「アメリカらしいアメリカ」の空気感に浸れる本当に素晴らしい映画です。
小学生の時はもちろん知らなかったけど、主演がダスティン・ホフマンでアカデミー3部門(作品賞、監督賞、脚色賞)を受賞した名作。

もし観たことがないのであれば、是非是非!