トロカデロ・デ・モンテカルロ バレエ団の講演を観に行ってきました。そう、おっさんバレエです。
気持ち良いくらい不気味です。
感想? まぁ、正直あんなもんなのかな。・・・いやっ・・・ぶっちゃけ腹立った。
もちろん、お笑い的なのですが、いわゆる素人ネタの域を越えていないクスクス笑いで、ドっと沸く箇所がない。最初は面白かったけど、10分も経つと、プロ意識の無さにだんだんと腹が立ってきて、あとは全然笑えなかった。
プロ意識とは、客の期待を越える事。
皆、笑いに来ているところへ、予想外に本物のバレエで魅せるのがプロ。あまり言い過ぎると、自分のことを振り返らないといけないのですが…。
落語家の桂枝雀は生前、日々「笑い」を探求し続けていたそうですが、枝雀が出した答えとは、「笑いは、緊張と緩和である」というものでした。
緩和の効果を最大限にするような、「緊張」=卓越した個人技、またはハイレベルなシンクロが欲しかった。2時間も3時間もクスクス笑いではやってられん。
分野は違うけど、シルク・ド・ソレイユなら、憧れの的として団員も日々努力を積み重ねるだろうけど、トロカデロ・デ・モンテカルロ バレエ団なら、入ったとたんに技術的なモチベーションが下がるだろうね。
モチロン、バレエが下手ってことじゃないです。ウマいのでしょう。でも、プロとしての意識がないってことです。
もしプロ意識があったとしても、伝わっていない=無い、と同じです。
設立22年で毎年来日しているようですが、22年も何しとってん!と、言いたくなりました。基本的に私は天然のプラス思考ですが、たまには、こうムカムカっとくることもあるわさ。