あの頃メモリーズ

See you again somewhere !

昨日、とても悲しい知らせを聞いた。

私が中学1年生の時に、初めてつきあった彼女。1年前に亡くなっていたらしい。何かの癌だったらしい。41歳。来月、中学時代の同窓会をやろうってことで、連絡を取っている中で知った。

実は、妻も同級生なので、妻から聞いたんだけど。「あなたの昔の彼女が1年前に・・・」って。先日、大腸癌で亡くなった知人のKさんも41歳。数年前に亡くなった、昔、憧れていた先輩もたしか、それぐらいの年齢だったと思う。

そして私も41歳。(← 毎度のこと「えぇ?ウソ~ん」と違和感を感じるけど)何が起こってもおかしくない年齢なのかなぁ、でも、ちょっと速すぎる。

もし、今、死んでも悔いがないほど、自分としては上出来の人生だったと思える。でもやっぱり、まだまだやりたい事もたくさん残っているよなぁ。それに、自分の命は自分だけのものじゃなくなってるような気もするし。

今日は、ちょいブルーおやじだけど、ガマンガマン。

追悼の意を込めて、もう、誰も知ることのない、彼女との思い出を書きたい。

そんなの聞きたくねぇ!と言われても、書かせてもらいまっせ。
我が奥様。万が一読んでも怒らんといてくださいね。


Mさんへ

出会いは、突然やったね。もう、28年も前のことだけど、覚えてますか?

いや、俺と同じように、きっと鮮明に覚えているハズでしょ?だって、お互いに初めての恋人やったもんな。
(もう一度言います、我が奥様。万が一読んでも怒らんといてくださいホンマ)

中学1年生。古い校舎。教室の床は古い木と油と埃が混じったような独特のにおい。

教室があった1階廊下の突き当たりが曲がり角になっていて、体育館へ向うちょっと死角になっている場所。

同学年だけどクラス違いで、見たこともなかったキミは、休み時間に突然私の前に歩み寄り、「ちょっと話があるねん」と袖を引っ張って廊下の角に連れていった。

全然意味がわからないまま、棒立ちしている私に、何の躊躇もなくこう言ったよね。「私、○組のMって言うんですけど、実は円山君と同じクラスの○○さんが、円山君のこと好きで付き合って欲しいって言うてるねん。 どう思う?」

どう?ってキミぃ(笑)

その瞬間、私が心のなかで思ったこと。
○○さん?アカンアカン。ヒッポッポ(カバのキャラクター)みたいやん!

それより目の前のこの子、可愛いなぁ。小柄で色白で濃紺のセーラーが良く似合ってた。Mさんか、知らんかった。

ほとんど即答で「あぁ、俺、そういうの全然考えてないから、ゴメン」って答えた。

あんたは、違うクラスやからええやろけど、俺とヒッピッポは同じクラスやで。なんとか気付かないフリしたり、何食わぬ顔して、しばらくは難儀したゎ。でも、あの瞬間からキミのことを想う病にかかった。

あの出来事から1週間も経たない数日後の休み時間。
今度はヒッポッポ(失礼!)が私の袖をつまんで「ちょっと来て」と例のコーナーへ引っ張っていかれた。

もしかして俺、めちゃ怒られるんやろか?ってドキドキした。でも、ヒッポッポはサバサバしたようすで、凄いことを言い放った。

「Mさんいるやんかぁ。 ほら、こないだ私のことを言うてくれた子。
あの子が円山君のこと好きになったんやて。次の休み時間、話してあげて」

ビックリしたも何も。瞬間、頭は真っ白、でもなんだかバラ色気分(古っ)になったのを覚えてる。

そんな事で、二人は「付き合う」ことになったんよな。

でも、考えてみたら、残酷ってのか、無神経ってのか、ピュアなのか(笑)
大人はそんなことしないよな。 中1だからこそか。

ファーストキスは夕暮れの教室だったよな。

付き合うって言っても、あの頃の中学1年生だから、こっそり手紙の交換をしたり、ごくたまーに、学校から家まで一緒に帰ったりする程度。だけど、なぜか、手紙のやりとりで、いつどこでキスをするか決めたんだよね。

ほんと、どういう流れでそうなったのか全然覚えてないけど。とにかく、時間と場所は決めた。それが、放課後の教室。

誰もいなくなるまで待って、教室でキスをする約束。

だけど、先生にみつかったらヤバイので、教室の外に見張り番をつけることになった。

見張り番は、モチロン・・・ヒッポッポ。
ひどい!めちゃくちゃだ! オメぇーら鬼だ!・・・と想ったのかな? まぁいいや(笑)

その瞬間は鮮明に覚えている。

運動場側から夕陽が差し込み、窓枠の影がくっきりと教室に落ちている。廊下側はスリ硝子で、そのむこうには所在なさげなセーラー服の人影がある。影の長さが変わるほど長い沈黙のあと、決心したように、小柄なキミのアゴを指で持ち上げる。きっと、映画か何かで見た方法をとっさに取ったんだと思う。

それが、1秒だったのか10秒だったのか分からないけど、ただ、柔らかく横一文字に閉じた唇が重なって、ファーストキスとなった。

それ以上のことは何も覚えていない。

・・・切ない。
もし、何事も無くキミが元気でいたとしても、そう、いずれにしても、一生会わなかっただろう。たぶん。

でも、切ない。
あの出来事。もう、共有する人が存在しない。見知らぬ場所に居ようが、所在がわからなかったとしても救われる。

でも、死んだと言われたら・・・とても切ないです。

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