先日、気になっていた映画『最高の人生の見つけ方』を観にいきました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/
主演が、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンとくれば、内容は保証されたようなもの。観に行かないわけにはいきません。
ストーリーは、余命6ヶ月と宣告された同病室のオヤジ二人が、Bucket List(棺おけリスト)つまり「死ぬまでにやりたいことリスト」を作って実行していくという話。
映画としては十分に楽しめる内容でした。・・・が。
それがリアルであるかと言えば、少し違った感想を持ちます。なぜなら、私が今まで見てきた知人たちの最後の姿は、決して物語になるような出来事ではなかったから。
“その時”が来るまでの時間は、大往生というものでなく、あたかも透明になっていくように静かに印象を消してゆこうとします。
突然終わるのでなく、その少し前からフェードアウトを試みているように感じます。そして、最後の時”その一瞬”は自分で決めている。と確信します。
やることリストは、“その時”に作るものではない。リアルな“その時”は、もっと厳粛で、静かで、何も起こらないもの。
「あと6ヶ月の命です」と言われれば、落込み、自分の人生について考え始める。「あと5、60年の命です」と真剣な顔で言われても、数分後には忘れている。
ネガティブに感じるか、ポジティブに活かせるかは人それぞれですが、この言葉を頭の片隅にでも置いておきたいと思います。
「すべての人間は死刑確定者。 そして、執行日はヒミツ」
暇をつぶすという習慣に、何の意味があるのだろうか。今の年代だからこそ、やっておきたいことは何だろうか。
まわりの人に対して、どういう人間で在りたいのだろうか。