最近、ネーミングというテーマが気になっています。
そのきっかけは、「クールビズ」
最初、この言葉を聞いたとき「上手いなぁ」と思いました。
今では、流行語大賞にもノミネートされそうな勢いで一人歩きしていますが、元をたどれば環境省ですよ。お役所。
京都議定書の公約を果たすため「チームマイナス6%」なるものを組織して、国民に省エネ協力を促す。 元はそういう事だと思うのですが。
昔なら「国民の皆さん!未来のために地球温暖化対策に協力して、クーラーは控えめにしましょう!」なんてこと言ってたのでしょう。
オイルショックの時代には、考えに考えた末「省エネルック」なるものを発表し必死になって流行らそうとしていましたが、ファッションモデルがダサイ大臣様では・・・みんな避けますよ。「大臣、自ら先頭に立って・・・」それがアカンちゅうねん。
羽田さんも最近まで頑張ってましたが、どう見てもアフリカ探検隊やで。「あんな風になりたくない!」と強く思わしてどうすんネン。
「チームマイナス6%」は民間企業が相当からんでますよね。コンセプトやマーケティングがきっちり戦略として組まれているので、どう考えてもプロの仕事だね。
そう考えたとき、「省エネルック」というネーミングじゃダメでしょう。「クールビズ」・・・それほどカッコ良い言葉でもないけど、広い対象に受け入れられ、聞いただけで意味が分かる。
そういう意味では、最大公約数に近い言葉かも。
ネーミングは大事だなぁ、っとあらためて思ったのですが、以前からもネーミングによって、受け入れやすくなった言葉がたくさんありますよね。
例えば、「援助交際」エンコーね。
ネーミングひとつで、小中学生までが「売春」をやりはじめる事になってしまった。
この際「体売り」とか「性販売者」とか、最悪のネーミングを定着させたほうが、恥ずかしくて出来なくなると思うんやけどね。
あと「フリーター」って職種かな?と思ってしまうほど定着したけど、昔は「バイト」だったから、大人なのに小遣い稼ぎで食ってるようで、カッコ悪かったイメージがあるけどね。
「ニート」もネーミングに騙されてるよな。親に寄生してる無気力な人やんか。
カッコ悪いものを、ネーミングによって誤魔化せるようになったものは意外と多いじゃないかな。
「ネーミング」というテーマはまだまだ言い足りないのでまた今度続きを。