「ウィズコロナ、ポストコロナを見据えた企業戦略の見直し」というテーマで、東京商工リサーチが13,000社強にアンケートを取った。

企業戦略を「見直した 見直す予定」71%、「見直さない」29%。

見直し内容については、ダントツ1位以下、下記になる。

1位:「持続可能性を重視した経営への転換」69%
2位:「新たな日常に対応した新製品サービスの開発」39%
3位:「事業ポートフォリオの見直し」21%。

今回のことで、企業の経営課題が「いかに事業を持続化させるか」に大きく変わった。
コロナ前までは「収益向上、人材確保、売上拡大」だったのに。

通常、10年も経てば事業環境も大きく変化するが、1年ではそれほど変わらないので、事業変革や市場適応は『7つの習慣』でいうことろの第二領域「重要であるが、緊急でない」になりがち。

それがここにきて、第一領域「重要かつ緊急」な課題になった。

コロナ前からも、サスティナビリティという点では、CSR (企業の社会的責任)だの、SDGs (持続可能な開発目標)、少し前にはGoing Concern(継続企業の前提)という言葉も流行った。

これら、主に大企業の社会的経営課題も変わりつつあるが、中小企業にとってのサスティナビリティとは「自社の生存持続性」に他ならない。

コロナが有ろうが無かろうが、明白な日本の人口推移予測から考えれば、当然ながら「売上拡大」が事業テーマにはならない。

本質的には「労働生産性」こそがサスティナビリティの骨格。

新製品開発も人材確保も、まずサスティナビリティの見通しがあって、次なるサイズ感の話だと思う。

「労働生産性」は、人生の太さ と 長さの話。
「事業拡大」は、体の大きさ と 高さの話。

「孫子の兵法」でお気に入りがいくつかあるが、その一つ「まず勝つべからずを為す」(まず負けない態勢を作る)は、弱者の戦略としてもかなり重要なこと。

負けない態勢を作るため「労働生産性」があり、機を待ち 勝算が見えたら大きく高く壁を積み上げる。兵法の王道じゃなかろうか。

知らんけど。