2017年頃 『もしかしてズレてる?』という番組があったらしい。
が、この番組の話がしたいわけではない。…観たことないし。
テーマは、「最近、俺ってズレてる?」ということだ。
50代も半ばになって、正直なところ、最近ちょくちょく若い世代との感覚のズレを感じるようになっている。
もちろん、「今までは若い世代と感覚がマッチしていた」というわけではないが、自分自身が急速に “おっさんサイド” へ移っていくような感覚とでも言うのだろうか。
いや、「感覚のズレ」というよりも「空気が読めなくなってきた」というべきか、おっさんのいらん一言が出てしまったり、ついつい先人ぶったアドバイス(若者よ、教えてあげよう的な)を口にしてしまう。
自分を第三者視点で見たとき、それは完全に旧人類型のおっさん。
いや、言わずもがな、姿かたちは立派に “おっさん” ではあるが、心や感覚の老化は、もっとスローなグラデーションなのだ。
ある意味、まだ自覚できているだけまし、とも言えるが、その違和感すらなくなったとき、ワシはサナギから脱皮して美しい七色の羽根を拡げ、立派に おっさんチョウチョとして羽ばたくのだ。
ん? この表現もズレてる?